This page is only Japanese.
フランス通信 French Correspondence!
失業者問題が深刻なフランスで、企業に正社員としての就職面接を受ける事になった。 日本では万年フリ−タor学生の地位を崩すことなく、充実した人生を送っていた この私が。役職は“某フランス大手会社に日本の某大手企業から出向してきた期待の日本人の秘書兼アシスタント”。 募集広告の内容は私にはかなり厳しいものに思えた。 1.日本語、英語、フランス語のトリラングである事。(要:完璧な語学力) 2.EXCEL、WORDに堪能である事。3.できれば秘書養成専門学校を卒業 またはそれと同等の資格を持っている人。結果はさておき、このフランスでの 就職面接は日仏比較における興味深い経験となった。まずは履歴書を送って 一次選考にかけられるのは日本と同じ。
ところで<履歴書作成>なるパソコンソフトがあるのを御存知か?え〜アンタ、 知らなかったの〜???と逆に言われるかもしれませんが、私はそれを今回始め て見て、えらく感心した。<学歴><職歴><志望動機>と言った項目が既にフォ− マットされていて、そこに自分の事を埋め込んで行けるようになっているのですが、 それぞれの項に書かれている注意事項が結構おもしろい。“あなたが前の会社でどん な仕事をしていて、会社にどれだけ貢献したか、あなたの能力が会社にどのような利 益をもたらしたか、等をしっかり書く”とかね。
この国では自分の実際の実力に20%くらい上乗せしたものを履歴書に書くのが当た り前。例えば英語で動物の名前が言える、12色言える、自己紹介(名前と年くら い)ができる程度でも、“英語を流暢に話します”と書けてしまうからアッパレ。そ んなん詐欺やん!日本でも自己アピ−ルは必要やけど、20%も上乗せしたらハッキ リ言って“ウソ”に近い。うそつきを雇いたがる会社がどこにある?と思うのです が、面接する方も履歴書から20%差し引いて見るから丁度良いんですと。てなわけ で私も“フランス式”の履歴書を作って甲斐あって一次面接へ。 フランス人との就職面接なんて初めて!どうしよ〜とパニくる私の為に、何人かのフラン ス人が模擬面接をしてくれたのでした。
もし“アナタは本当にEXCELが堪能なのですか?”と聞かれて、“ええ、、、でも実 は日本語版しか使った事がなくて、フランス語版もだいたい一緒なら多分できると思 うのですが。。。”などと正直に答えてはいけないらしい。 “アナタは英語でもフランス語でも日本語でも、どの言語であっても業務をこなせる と思いますか?”の問に“まぁ日本語は母国語ですからまず問題はないと思います が、仏・英語でオフィシャルな書類を作るとなるとちょっと厳しいかもしれません。 日常的な会話には全く支障ないんですけどねぇ、、、そもそもなぜ英仏翻訳やオフィ シャルレタ−などと言った仕事を第三国の日本人に求めるんですか?英、もしくは仏 人の方が適人なのでは・・・?”なんて言ったらその場で終わり。じゃぁ、来るな !と言われるんですと。(まぁ、そうか。。。)“なんだアナタ、フランス語を流暢に話すって書いてる割には、それ程でもないです ねぇ、、、”なんて意地悪を言われても、“では、この地方で私より優れた能力( 語学 力・OA等、アピ−ルできるもの全てをここで言う)を持つ日本人を一体 何人見つけ られると思いますか?”(強気)くらいサラっと言えなくてはいけないらしい。 ひぇ〜〜!!私だったら半泣きになって“どうもすいませんでした!”ってその 場ですぐ退場しちゃう・・・ そう言えば日本で面接の手引きの様な本 の中に<面接中は相手のネクタイのあたりに目線を合わす事>なんて書いてあった気 がしますが、こっちでそんな事してたら、きっと怪しまれるでしょう。。。
あとフランスでは一つの事を深く、長く、脇目を振らずにやってる人が良しとされる のを忘れてはなりません。例えば心理学の勉強をした人が貿易会社に勤めたい、と言 えば<はぁ?>となる。私が雇用主側なら、違う畑の知識を持った人材こそ重宝したいと 思うけれど。もちろん貿易会社に勤められる人物かどうかもちゃんと見るけどね。 または、書道の勉強をした人が陶芸の道へ進みたい、何が悪い?字心のある人 の陶器には一味違ったおもしろさが現れるのではなかろうか?? とかね。 でもフランスでは一般的にそうは思われないのです。 <アナタは一体何がやりたいのですか?> となり、理解してもらえない事が多い。 いろんな分野において本当に世界に認められるような才能を持つ天才は別ですけど。 もちろん私はそんな天才君じゃないので、当然、私の履歴書にもクレ−ムがついた。 “美術科の大学を卒業されたアナタが、その後語学留学をし、電気系の仕事に就いておられた ようですが、これは一体どういうわけですか?”と。 さて、アナタならどう答える〜????ここが運命の分かれ道!?!?!?
☆★★★★★★★☆
プロフィール
フランスのとある町に住むユキノユキノ。 近頃は自分の人生が思わぬ方向へ流れて行くのをおもしろく眺 めている反面、その変化についていけず、少々疲れ気味。 愛読書は「竜馬が行く」。
おフランスからのたより〜ユキノちゃんの波瀾万丈記
©2002 phemp
about