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フランス通信 French Correspondence!
<恐怖の日本企業?!第2段>
PP前号で書かせて頂いたあの本がうわさ通り映画となって、 まずはフランスで上映!との情報をキャッチ。 あ〜んな奴、わざわざお金だしてまで観に行きたくな〜い、、、 とも思いましたが、こりゃ絶対PPで報告する為に行かなきゃ! みたいな使命感に燃やされて、封切り3日目にさっそく行って参りました。
覚えてますか?<あるベルギ−人が一年働いた日本企業での経験リポ−ト>の話。
(前号参照→)
面倒臭い人の為に軽く復習すると、日本で生れ、5歳まで日本で育ったベルギ−人の女の子が、大人になって仕事をしに日本に帰ってくる。おもに通訳業務を担当する、一年間の契約社員と言うポストにやる気&幸せ一杯の主人公は、会社でいじめ(?!)に遭い、果てはトイレ掃除担当にされ、契約満期を終えるまでを語る。 読書感想は、一言で言うと「アンタ、この本でこの日本企業と日本のうっと−しい人達に復讐しようとしてるね」だったから、映画はどんな仕上がりかと、嫌〜な予感で映画館に行くと、、、驚いた事にホ−ルは満席。ホ−ルたって、10x10=100席しかないけど、普段私が観に行くような映画でこんなに人が入ってる事はまずない!金曜日の夜って事を考慮したって、まさか<この映画>を観る為にこんなにも人が集まるとは思ってもみなかったからタマゲタ。
客層を見ると更に驚いた事に50才〜75才くらいのおじ&おば族がほぼ占領。まるで有名なクラシックコンサ−トに行くかの如くキンキラ着飾った輩もいれば、風采のあがらない会社員タイプもいる。アジア顔は我一人。一体コヤツらは既に本を読んでいるのか?話の内容を知っているのか?知ってて観たいのか?それなら、こんな日本をこき下ろした映画をノコノコ観に来てるアジア顔の私を「この子もそんな日本からやってきてるのだろうか、、、?」とさぞ好奇な目で見た事でしょう。はぁ、この映画が終る頃、このホ−ルにいる人のほとんどが<日本ってこんな恐ろしい国>と信じちゃうんだろうな、、、と思うと情けなく、映画が終ったら大きな声で「みなさ〜ん、忘れないで下さ〜い!これはある一人の視点から創られた映画ですよ〜!」と言ってやろうなどと意気込む。まかり少なくともわざわざこの映画を観に来た人達だ。映画のすぐあとで本物の日本人が講義をすれば、興味を持って授業に参加する人はたくさんいる事だろう、、、とそんな風景を想像してみる。
さて、映画が始まった。お琴か何か知らんがとにかく日本情緒を醸し出す音楽で始まり、日本庭園を向いて座る5歳の主人公が映る。めちゃカワイイ♪そしてすぐに成人した彼女となる。化粧っ気のない、髪もボサボサの背の低いベルギ−娘。現実に<気違い>とあだ名される原作者が主人公なら、ちょっとカワイ過ぎるんじゃない?とも思ったが、徐々に発揮される<キレ>ぶりは適役とも言える。 ただ、残念なのは主人公役の女の子の日本語があまりにも棒読み過ぎて、映画自体のテンポが切れ切れな感じになってしまってる事。自分(ユキノ)だってフランスでは外国人だし、まだまだ話すフランス語も流暢にはほど遠いんだから偉そうな事は言えない。だけど少なくとも私の話すフランス語は<私の発するコトバ>って事は聞く誰もが分かるはず。そこ行くと彼女の日本語は明らかにネイティブによるスクリプトを<読んでいる>だけで、彼女が話してるようには聞えない。口調のたどたどしさと、使ってるボキャブラリ−が全然一致してないのも理由の一つでしょう。
で、主人公の直属上司FUBUKIさん。<これぞ日本の美>と映画では散々絶賛されてるが、果たしてこの日本人、そんなにキレイか?まぁ、人には好みがあるからねぇ〜。でも歩き方は本職モデルさんかスチュワ−デスさんでしょう?と言うくらい確かに美しい。 日本の会社で女性が29才まで独身でいるという事には深い意味があるんですと。(そうなんですか?)結婚適齢期を身も心も仕事に捧げ獲得した現在の地位。その横で新人がさも容易く昇進されては困る。せめて自分と同じだけの苦労を味わってもらわなければ、、、。確かにそういう風に考える人はいる事でしょうね。どこの国にも。
あ、面白かったのが、1年の契約期間が終りに近づき、辞める本人がまずは直属の上司、次にその上司の上司から更に上へと一人ずつ、果ては社長まで挨拶に行くのが日本のしきたりらしいんだけど(映画によると)、さて、東京のど真ん中にある超近代的なビル(少なくとも50階はある丸ごと会社)をもつ大会社の社っ長さんが辞めてく社員一人一人といちいち会うかしらねぇ?彼女の台詞「・・・貴社は私にたくさんの事を教えてくれました。悲しいかな、私は力が足りません・・・」のシーンにも笑わされましたが(「悲しいかな」なんて使いますか?)、ひたすら紳士的で思いやりのある、人徳ある対応をしてくれた唯一の偉人として描かれているこの大会社の社長が、ベルギ−人の彼女が実は非常に有能であり、また酷い目に遭って居た事を承知であったにもかかわらず、彼は何もせず「・・・アナタは来られた時期が悪かった、、、。」で済ませてしまいます。そして最後に「辞めてしまわれるのは本当に残念です。もし気が変わればいつでも我が社に戻って来て下さいね。」と私の疑問は深まります。彼女は感動でウルウルって感じだけど、私だったら「戻れるかぃ!!」ってワナワナしてるとこでしょう。
この映画で何回も繰り返し出てきたのが「日本人と違って西洋人はXXX、、、。」ってフレ−ズ。もしも私が西洋人ならば日本人は差別意識が強いんだなと知らしめる怖くなるようなフレーズが盛りだくさん。ところがどっこい、一般に日本人は日本に来る西洋人に優しいんだなぁ〜。日本人がヨ−ロッパに行って受ける待遇に比べたら彼らが日本で受けるのは<特別大優遇>と言ってもいいくらいだと私の知る限りでは思うのですが。 恐ろしい事に、この本が結構売れた為、映画化される事になった。 <映画>なんて視覚によるイメ−ジで彼女の描く日本像を信じる人が更に増えるに違いない・・・・
映画が終った後、もはや講演会をする気も失せ(尤も私に何か聞きに来る人もいなかった。出口周辺で小学生くらいの女の子が私を見つめてただけで。)会場の明かりが点くまでにこっそり靴下と靴を履き「映画は正座して観るモノ!!但し後ろの人の邪魔してるような時は三角座りでコンパクトに。ですよね?編集長!」横で「こんな映画は最悪だ!いい加減な事ばっかり言いやがって!やっぱりこの作者は気違いだ!!」と怒り狂ってるフランス人ダ−リン様がいて、なだめるのに苦労した。どうやら「日本ってホント変な国ねぇ、、、。」って後ろのおばちゃんのおしゃべりを聞いたそうで、、、
☆アナタのイメ−ジするフランスで、これは本当なの?って事があれば
yukinokino@hotmail.com
迄ご連絡下さい。調査致します。
☆フランス人に聞いてみたい事があれば
yukinokino@hotmail.com
迄ご連絡下さい。
質問がたまればアンケ−ト実施したいと思います。
ユキノキノでした。
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